涙活三年目の中級者に「絶対に泣ける話」を披露してもらった!

涙活を始めて三年目という、自称・涙活中級者?一見コワモテの専門職の20代Aくんに、「俺的に、毎回必ず泣ける話」というのを披露してもらうことになった。

「恥ずかしいんですけど、子どもの頃、幼稚園で先生が読んでくれた絵本があって、すっげ泣けたんですよ。こんな悲しい話、なんでこの世に存在するんだよ!って…。滅茶苦茶泣きました」。

その絵本と同じエピソードに、その後、10年経って再度遭遇することになる。

「つきあってた彼女が、マンガ好きで。しかも最近のじゃなくて、古い、昭和とかの漫画が好き、とかって。それで勧めてもらったのが、マンガの神様とか言われている某大御所マンガ家が、宗教をテーマに描いたマンガで。最近流行ってる、宗教のパロディにしたマンガにも、そのマンガのネタが描いてあるんですよ。面白いから読めって言われて…。そうしたら!幼稚園のとき、あんなに泣いたあの話が!マンガの神様のマンガに出てきて…。もう不意打ちだったから、大泣きです。隣にいた彼女に、『どどどど、どうしたん!?』って思いっきり驚愕されてしまいました」。

絵本のタイトルはAくん、覚えていなかったのだが、内容は、「月ウサギ」の話だったと言う。

「月ウサギって単なる童話の中の存在だと思っていたんですが、実は仏教説話だったんですよね〜。ウサギは実はお釈迦様の生まれ変わりだったんだと言う…。マンガの神様の作品で、ようやく話が繋がりました。いや〜、深いなあ…」。

内容の詳細をAくんに話してもらおうと思ったが、Aくん、思い出しただけで号泣してしまい、話してもらうことは残念ながらかなわなかった。各自、〝月ウサギ〟ちうキーワードで検索してみて欲しい。あなたもAくん同様、この話で号泣できるだろうか…。