「3分あれば余裕で泣ける」と言う泣きの達人の極意とは…?

近頃、話題の涙活について、「悲しいときや、つらいときなど、泣きたいと思ったときに涙を流せればいいんじゃない?悲しくても泣けない!というのが問題なんでしょう?べつに今、ちっとも悲しくもないのにわざわざ泣くのって、感情のムダというか、なんかかえって不健康というか…」なんて話している知り合いがいました。

それについて、「〝今日はひとつ、思いっきり泣きにいってやろう!〟というような気分があっても全然いいと思いますよ」と自信満々に意見を述べるのは、涙活20年目という自称〝涙活スト〟本郷真仁さん(38歳)。

え?涙活ってそんな昔からありました?

「涙活ってコトバはなかったですけど、ボクの場合は自主的にね。泣くっていう行為を積極的に楽しんでいたんですよね。当時から」。

なんでも本郷さん、高校の演劇部出身で、そのとき、〝泣く演技〟をさせられたことが、涙活に目覚めたキッカケになったんだそう。

「先輩たちの『ハイ!スタート』の相図で、同級生が一斉に〝泣きダービーを〟スタートするんですけど、それで一番始めに泣けるとヤンヤヤンヤの大喝采だもんで、とにかく気合いが入って…」。

どのくらいで泣けますか?

「3分あれば余裕ですね」

3分で!?いったいどうやって…。

「まずカラダを小刻みに揺らすんです。揺らすためにはカラダに緊張を強いる必要があります。ガッチガチにカラダを固めて、小刻みに揺らす。そうするとじわ〜っと涙がこぼれてきますね」。

そのあとは、今度は感情を揺らしまくる。「ありとあらゆる悲しいシチュエーションを思い浮かべます。涙の量は、シチュエーションの状況で調節します」。

…す、すごい。達人ワザですね。

「誰よりも早く涙を流して喝采を受けるのも嬉しいものですけど、実際に泣いた、涙を流した、ということによって、得られるカタルシスもありますからね。オススメですよ」。

いや〜、その達人芸には…。普通の人は至れないかと。

「なんかの拍子にうるっときたり、ちょろんと涙が出て来たら、チャンスですから、ぜひ、悲しいことなど思い浮かべて涙の増量にトライしてみて下さい!」。

達人に寄れば、日頃から「悲しみ」のストック、つまり、自分の泣けるシーンをできる限り詳細に心に思い描いておくとよいとのこと。

そ、そうですか…。なるべく、やっておくようにします。