映画やドラマなどで、このようなシーンを見ることはありませんか。悲しみにうちひしがれてしまっている登場人物を心配し、肩に手をかけ、いたわりのコトバをかける人に対し、震える声で、「…悪いが、ひとりにしてくれないか…」と告げる。観客や視聴者は、「ああ、この人はこのあと、ひとりで思う存分泣くんだろうな」と推察する。

映画やドラマの世界でなくても、このように、「人前で泣くことを潔しとしない」、「泣き顔を人に見られることを好まない」という人は少なくないようです。悲しく辛い体験をしたあとでも、大方の人には、「もう、子どもじゃないんだから。泣くなんてみっともない」という自制心が働いてしまうものなのでしょう。

しかし、私はある情報を入手しました!そこでは、大の大人たちが人目も憚らず、ウィ〜ック、ヒィィ〜ック…、と啜りあげている。いやいや!中には、オンオンワンワン、声をあげて泣き叫んでいる人までいる…。それも一人、二人という少数範囲ではありません。…20人?いや、50人…?ええ〜!?もっといる!薄暗がりの中、なんと100人にも及ぶかという人数の大人が、眼前に広がる大スクリーンを見つめながら、一斉に泣いている!

その夜、都内某所は、得体の知れないしめっぽさに包まれていました。これが人気アーティストのライブかなにかだったら、大勢の人のアドレナリンが噴き出しまくって、異様な興奮に包まれていた…!と形容されるべきところなのでしょうが…。そこに集った人はハンカチを目に当て、あるいは拳で瞼を拭い、とにかく泣いている。泣いて泣いて泣きまくっている。

ある意味、ハタから見たら異様な光景ではあるのですが、それこそが大手映像メディア主催の涙活イベント、〝泣きのフェスティバル=泣きフェス〟というものらしいのです。大スクリーンで「泣ける」という触れ込みの映像を見つづけ、思う存分涙を流し、日頃のストレスを解消してしまいましょう、という趣旨のイベントです。

「泣きフェス終了後、会場をあとにした参加者の方は、みな一様にスッキリした晴れ晴れしい顔で帰って行かれますね」と関係者のNさんは言います。

ひとりで自室にこもって、膝を抱えてメソメソシクシク…、というのが涙活の〝正しいスタイル〟だと思っていた筆者には目からウロコ。

人前で泣くことに対し、抵抗がある人も多いのでは?

「〝もらい泣き〟ってありますでしょ?卒業式やお葬式なんかで、泣くつもりはなかったけど、ついつられて泣いてしまった…、なんて言う。〝泣きフェス〟はあの応用編とも言えるかもしれません」というお答え。

つまり、こういうことらしいんです。人前どころか、涙を流す、泣くこと自体が世間的にはよくないことなんだと教育されてきた世代の人々、とくに年配男性などは、「泣きたいのにどうしても泣けない」というようなジレンマを抱えつづけてきています。そのような人の「泣いてはいけない」という自制のタガを外すために、あえてこのように、「大勢で泣く」というイベントが功を奏することがあるのだとか。

「もらい泣き、って言うか、つられ泣き、っていうか…。『みんな泣いてる。俺も泣きたい、泣いてもいいんだ!うわ〜ん!』…みたいな感じですよね」。

なるほど!よく分かりました。泣きフェスって、なかなか奥が深いものなのですね!

1.大工さんが作ったホームページだ
大工道具が図解されていて苦手な日曜大工も何とかなりそうです。

2.ビジネスアイデアの作り方
インデックスの動く矢印がカッコイイ、これもアイデアですね!