悲しくなくても涙を流せる?役者に聞いた泣きを誘う〝涙〟のコツ

「涙活がストレス解消のためにとても効果があるって話だけど、べつに泣きたいほど悲しいできごとがあるわけじゃないし…」というのは、大手ゼネコン受付嬢のR子さん。

のんびり屋さんの彼氏にイラッとくることは多いけれど、二人の中は円満で別れの気配もない。上司にもムカムカッとくることはあるけど、「私が怒りっぽいせいかな、と思う。一晩寝れば忘れちゃうくらいのささいなことだし…」。とR子さん。

「別段、悲しいことなどなにもなく、泣きたくなくても、涙を流すことで気持ちが整うものです」。

そうおっしゃるのは、涙活を推進している心理カウンセラーのF氏。「悲しいことはない、というR子さんですが、日々、ささいなことでイラッときたり、ムカムカしたり…、という自覚はある。誰にでもそれくらいのことはある。と流してしまえばそれまでですが、蓄積されれば、やはりそれなりのストレスに…。たとえ、悲しくなくても涙を流すことはストレスを発散することに繋がりますから、R子さんには、ぜひ涙活をオススメしたいですね」。

悲しくなくても涙を流せる、という役者さんのテクニックを聞いた。

「条件反射で泣く、という方法があるんだそうです」。

過去に、悲しかった思い出、思い出のある場所のイメージ、音楽、子どもの頃、泣いてしまったマンガやアニメの最終回…。そうしたものを、思い起こす。再度、その場所に行ってみる。音楽を改めて聴いてみる。マンガやアニメをレンタルなどで借りて再度読み直してみる…。

「そのイメージだけでもいいんだそうですよ」。とのことなのでR子さん、一度騙されたと思って是非トライしてみてください!

さらに役者さんの場合、その〝涙〟で周囲の人の涙を誘うことも必要となるわけですが、そのようなテクニックもあるのでしょうか。

「ある役者さんに聞いたところ、自身をコントロールする傍観者の役目をする人を心にイメージするんだそうです。演技に心が入りすぎ、自身の泣きに没頭しすぎると、観客はドン引きしてしまうらしいんですね。それで、自身は泣きの演技に集中しながら、傍観者役の人に観客を見ていてもらう。観客の反応を見つつ、泣きの演技の調節をする…、らしいですよ」。

そ、それは高等テクニックですね!ちょっと素人にはマネできない…。